勘違いによるケンカを減らす方法

・勘違いで人を怒らせてしまったことがある

・人とコミュニケーションを取るのがうまくなりたい

 

コミュニケーションって難しいと感じたことはありませんか?

僕はたくさんあります。
トイレ掃除に関わる、ささいな勘違いでケンカに発展してしまったこともあります。(あとで詳細を書きます。)

ユウキ
なんでコミュニケーションを取るのって、こんなに難しいんだろう?

 

その答えが少しだけわかったので、共有したいと思い、この記事を書いてみました。

では、みていきましょう。

 

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シンプルなことしか伝わらない

シンプルなことしか伝わらない

その答えは『基本的に、人はとても単純な情報しか伝えられない』ということです。
この答えに至った理由を説明していきます。
その理由をわかってもらうために、2つの研究を紹介します。

 

2択なら表情や声色などで伝わる

教育心理学者のロバート・ローゼンタールの研究から、人はささいな非言語コミュニケーションから、情報を判断することができることが考察できます。

その研究内容とは、10枚の写真から成功者・失敗者を判断してもらうという内容です。
まず研究を発案した監督者が、実験者と被験者を募集しました。
監督者は実験者に10枚の写真を渡し、被験者に説明するときの文章を一言一句間違えないように強く促します。

このときに、実験者は2つの種類にわけられています。
1つ目のグループは、10枚の写真は成功者の印象を与えることがわかっていると伝えられました。
2つ目のグループは、10枚の写真は失敗者の印象を与えることがわかっていると伝えられました。
(実際には、写真は成功者でも失敗者でもないような印象になるよう選ばれています。)

被験者に伝えられる言葉は一言一句同じですので、理屈的には10枚の写真の印象は、成功者と失敗者の割合が1:1になるはずです。
しかし、写真は成功者の印象を与えると伝えられた実験者に説明された被験者は、成功者が多いと答える傾向が多くなり、逆のパターンは失敗者が多いと答える傾向が多くなりました。

 

この実験からわかることは、選択肢が2つといった単純な判断の場合は、表情や声色などの非言語コミュニケーションから情報が読み取ることができる、という可能性があります。

 

複雑なことは少しガンバったくらいじゃ伝わらない

次は複雑なことは伝えることが難しいことを示した研究を紹介します。

マニトバ大学のジャッキー・フォラウとステファニー=ダニエル・クロードの研究では、実験者はペアになって仮想の個人の問題解決策を話し合ってもらいました。
この研究の目的は、それぞれに話し合いの目標をランダムで与えられた上で、その目標を当てあうという実験です。

 

目標は5つあります。

  1. 自分の考えを曲げない
  2. 最後の解決策に相手が満足するように仕向ける
  3. 双方の妥協回数を合わせる
  4. ベストな解決策を見つける
  5. 相手に交換を持たれるようにする

 

先ほど紹介した研究に比べると、選択肢が5つに増えただけでなく、内容も複雑になっています。

実験の結果、被験者の主観的な印象は『自分の目標はみえみえだった』と答えた人が60%だったのに対し、実際に相手の目標を当てられた正解率は26%でした。

つまり、あてずっぽうよりも少しマシなレベルでしか、相手の意図を読み取ることができなかったのです。

 

トイレ掃除でケンカ

トイレ掃除でケンカ

コミュニケーションがうまくいかなかった僕の実体験を話します。

僕がトイレを使った後、妻が「トイレの掃除をする」といったので、僕はトイレの蓋を上げました。

 

ユウキ
(トイレの蓋を上げといた方が、中を掃除しやすいよな・・・)

 

と、僕は思ってこの行動を取りました。

 

しかし、なぜか妻は不機嫌になり、これをきっかけにケンカに発展してしまいました。
僕にはさっぱり原因がわかりませんでした。

ですが、しっかり話し合うと『蓋を上げたこと』がケンカの原因だったことがわかったのです。

 

『蓋を上げる』という意図の勘違い

僕が蓋を上げた意図は、先ほども説明した通り『掃除のしやすさ』という利便性のために行いました。

蓋を上げた意図の受け取り方が、妻は違いました。

 

ユウキ
(便座の下も掃除しといてくれるよね?)

 

そう受け取ったことによって、理不尽さを感じて妻は怒ったのです。

このときは、あとでお互いの勘違いであることがわかったので問題は解決しましたが、ささいなイザコザは人類共通で起こるものです。

その原因は、今日紹介した2つの研究からもわかるように、とても単純なことなら何も言わなくても伝わるものですが、複雑なコミュニケーションはとても伝わりにくいものなのです。

 

コミュニケーションをうまくとるには

コミュニケーションをうまくとるには

誤解をまったく生まれないようにすることは、難しいと考えています。
というのも、完璧なコミュニケーションというのは、とても労力と時間がかかることが考えられるからです。

たとえば、先ほどのトイレ事件のような勘違いが起こらないようにするためには、様々なコミュニケーションをとる必要があります。

ユウキ
トイレを30秒後に掃除してくれるんだね?
どこを掃除してくれるか教えてくれるかな?
トイレの蓋を上げた方がいいかな?
それとも下げた方がいいかな?
ゴム手袋は用意した方がいいかな?
なんならマスクもいるかな?

確認しまくりで、みているだけでも鬱陶しくなってきそうです笑。
完璧なコミュニケーションとは、あらゆることをシミュレーションして、過不足なく理解を得ることです。
まあ、現実的に考えてメンドイですよね。

 

後手に回る

先ほどの2つの研究結果を応用すると、コミュニケーションを取った後、相手の反応を見ることが大事だと考えられます。

どういうことかというと、たとえばトイレの蓋を上げる行為をしたあと問題があったかどうかは、相手の反応を見ることでしかわかりません。

  • 相手が満足そうな顔をしている → 問題なし
  • 相手が不満そうな顔をしている → 問題あり

ということは、2択なので簡単に察しがつきます。

問題があった場合にのみ、対処を行えばいいのです。
自分が行った行動を思い起こし、思い当たる節を相手に確認すれば、相手はその行動と不満な理由を教えてくれるはずです。
(相手が不快な感情でいっぱいのときは、そんな余裕もないので時間を置く必要がありますが・・・。)

 

まとめ

  • 判断が単純なときは、言葉がなくても伝わる
  • 判断が複雑なときは、言葉でも伝わらない
  • 相手の反応をしっかりと確認して、不満そうならその原因を相手に確認する

 

やはり相手の様子・反応をしっかり確認して、真摯な対応をすることがコミュニケーションの王道ですね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

★参考資料★

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