知的障害の診断が受け入れられない悩み【受け入れられないのは○○だから】

・知的障害がある
・診断結果を受け入れられない
広告

知的障害の診断が受け入れられない悩み

悩み内容

吉澤貴子さん(仮名) (20代女性)
前から心の病気があったので、病院に行きました。
発達障害があるかもしれないと言われたので、検査も受けました。
すると、知的障害であることがわかりました。

そのことにショックを受けており、2週間経った今でも受け入れられません。
どうすればいいでしょうか。

解決案

知的障害という診断結果を受け入れられなくて悩んでいる、ということですね。

ちなみに相談者さんが受けた検査は、WAISです。(読み方はウェイス。ウェクスラー成人知能検査の頭文字を取っている)

悩みを軽くする基本は、わけること。
まずは、どの部分が受け入れられないかをお聞きしました。

悩みの原因を見つける

知的障害という事実をどう受け取るかは、人によって違います。
相談者さんの受け取り方をお聞きしました。

吹き出し用ゆうき
自分が知的障害と
考えると
どのような考えが
頭によぎりますか?
吹き出し用吉澤さん(仮)
周りが私を
知的障害だと知ったら
嫌いになるんじゃないか
と考えます
吹き出し用ゆうき
そう考えると
どんな感情が
出てきますか?
吹き出し用吉澤さん(仮)
怖いのと
嫌われる不安と
心配です
つまり、知的障害であることがショックというよりも、「周りに嫌われる」という思いが相談者さんを悩ませているということがわかってきました。

別の考えをインストールする

原因がわかったので、次は対処法に移ります。

相談者さんは「知的障害だと周りに嫌われる」と思っています。
今は「嫌われるに決まってる」と思っている可能性があるので、「特に何も思わないかもしれない」という考えがインストールできると悩みも軽くなると思います。

その考えをインストールするための話をします。

  1. 筆者は、相談者が知的障害なのが意外だった
  2. あなたがどういう人間かは変わらない
①意外だった

僕は、相談者さんから知的障害だと言われ、

吹き出し用ゆうき
(えっ!?
そうなの?
意外…!)
と思いました。
なぜかというと、話し方自体は知的障害がない人と大差ないですし、意思疎通も問題なくできるからです。
文章だとわかりにくいと思うので、参考にYouTubeで軽度知的障害だと公表しながら活動している方の動画を紹介します。

僕は、「えっ、この人、知的障害なの?」と感じました。
(「ウソだ!」ということではなく、印象の話です。)

相談者さんにも、これと似たような印象を抱きました。
なので、既に相談者さんを知っている方に「実は知的障害なんだ」と打ち明けても、意外に思われるだけで嫌われるとは限りません。

②あなたがどういう人間かは変わらない

相談者さんの人間性は、知的障害という診断では何も変わりません。
周りの人たちは、相談者さんの人間性を知った上で付き合いを続けてくれています。
だから、相談者さんが知的障害であることを打ち明けたとしても、大半の人が変わらず付き合いを続けてくれると思います。

「でも離れるかもしれない」という不安

もちろん打ち明けた時に離れる人がいる可能性もあります。
ただ、怖いのであれば打ち明ける・打ち明けないは相談者さんの自由です。
そのコントロール権は、あなたの手の中にあります。

そもそも障害があるかどうかを後付けで作ったのは、社会生活で困難を感じやすい人が主に公的な支援を得られるようにするためです。
民間企業は、障害者雇用促進法という法律があるので、全従業員のうち2.3%は障害者を雇う義務があります。(2023年時点)
そのため障害者枠で雇用してもらうためには、雇用主に障害があることを伝える必要があります。

ただ、プライベートで自分が知的障害を打ち明ける必要はありません。
繰り返しになりますが、その権利は相談者さんの手の中にあります。

話をまとめると、打ち明けても周りが嫌うとは限らないですし、怖ければ打ち明けない権利が相談者さんにはあります。
そこをわけて考えられれば、悩みが減ると思いました。

以上、参考になれば幸いです。

本内容は、悩み相談の内容を切り抜いて編集したものです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
本記事に登場する相談者には、記事化・動画化などの2次流用についての了承を頂いた上で作成しています。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。

広告