死にたいと言われたら【言う人・言われる人の心理】

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今回の相談者さんは、20代女性の月江さん(仮名)です。

僕はネットで配信しながら、悩み相談を受けている時もあります。
その最中に突然、

吹き出し用月江さん
死にたいです…

と言われたことがきっかけで、相談が始まりました。

この相談内容を受けて、記事の後半では、死にたいと言われたらどうすればいいかを解説していきます。

まずは、実際の相談場面をどうぞ。

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死にたいと言われたら

吹き出し用ゆうき
「死にたい」って
思い始めたのは
いつぐらいから?
吹き出し用月江さん
3年前ぐらいから
断続的に
死にたくなってます…

以上です。
今回のテーマは繊細なので、相談場面は短めにしました。

どのように声をかけるべき?

このような場面に出くわしたら、どうすればいいでしょうか?

問題:どのように声を掛ければいい?選択肢から選んでください。

A「死ぬなんて簡単に言うんじゃない!」

B「どうしたの?」

 

 

 

 

 

正解は…

B「どうしたの?」です。

その理由を説明します

なぜ聴くことが重要なのか?

以前の記事の中で、「死にたい気持ちを伝えたことがある」という方のお話をお聞きしました。

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アイキャッチ用

学校の先生に「死にたい」と言ったら

吹き出し用先生
そんな簡単に言うんじゃない!

と、怒られたことで、相談者さんはショックを受けてるようでした。

吹き出し用ゆうき
せっかく勇気を振り絞って話したのに
怒られたらイヤですよね…

今のは個人的な話でしたが、公にも「どうしたの?」と、相手の話を聞くことが大事だと裏付ける証拠があります。

厚生労働省の資料によると、「本人の気持ちを尊重し、耳を傾けることが重要」と言われています。
大事なところをもう一度言います。

本人の

気持ちを

尊重

です。

本人の気持ちを尊重するためには、まず自分の気持ちを脇に置いておく必要があります。

「死にたい」と言った人に「死ぬな」と返してしまう人は、自分の気持ちに囚われていることが多いと考えています。
少しわかりにくいと思うので、どういうことか1個ずつ解説していきます。

「死ぬな!」と言う人の心理

まず先ほどの「死ぬなんて簡単に言うな」と言ったAの人の気持ちを考えてみます。

まずあなたの近くにいる人が、死ぬかもしれないとしたら、どう感じますか?
ここで一旦読むのをやめて、想像してみてください。

 

 

 

 

 

どうでしょうか?

なんとなく怖い、と感じる人が多いと思います。

そう感じてしまうのは、本能的な死への恐怖があるからです。

自分自身が死ぬのが怖いことは、想像しなくてもわかると思いますが、今感じてもらったように他人が死んでしまうのも怖いものです…。
そして、それはごく自然な感情です。

この怖さから脊髄反射的に「死ぬな!」と言ってしまうのは、仕方がないことです。
これが、Aの「死ぬな!」と言ってしまう人の心境です。

「死にたい」と言う人の心理

逆に今度は、「死にたい」と言った人の気持ちを考えてみます。

もちろん人によって原因や理由は違います。
その時点では、原因や理由は わからないんですが、「死にたい」という言葉が出てきたことは、まぎれもない事実です。

死への恐怖もあってか、一般的に「死にたい」と語ることはタブー視されています。
そんな中でも実際に言葉に出したのは、なぜでしょうか??

それは、自分の気持ちを知ってほしいからです。
ツラくてしょうがない気持ちが大きくなり過ぎて、抱えきれなくなってしまっている状態なので、SOSのサインとしてこの言葉を
何とか絞り出しているのだと考えられます。

「死にたい…」という言葉を、当人の気持ちを汲んでもう一度言語化すると、こういう言葉になります。

吹き出し用死にたい人
「死にたい」と思ってしまうくらい
ツラい気持ちを聴いて欲しい…

人によって多少違いはあると思いますが、これが死にたいと言った人の深い所にある気持ちです。

「死にたい」と言った人は、本当のところは自分の話を聞いてほしいのにAの人のように「死ぬな!」と言われてしまうと、否定の印象だけが残ってしまいます。
そこで2人の間でズレが生じて、大きな溝ができてしまうのです。

だから「死にたい」と言われた時に、どう声をかければいいか?の正解は、Bの「どうしたの?」なんです。

もしそのような場面があったときは、その人に乗っかった荷物を降ろしてあげるような気持ちで聴いてあげてくださいね

1人で抱え込み過ぎない

最後に大事なことをお伝えします。

「死にたい」と言われた時に、自分1人で抱え込みすぎないようにしてくださいね。

特に身近な人に言われた時は、少なからずショックでしょうし、1人で何とかしようとすると視野が狭くなってしまいます。

また、SOSのサインを敏感に感じ取れる人は、希少価値が高いので多くの人が悩みを聞いてもらおうと集まってきます。
その結果、問題を抱え込みすぎて精神的に病んでしまう人が多いです。
(過去にそういうお話を何度も聞いてきました…。)

ですので、必ず周りの人・公的機関・病院などを頼るようにしてくださいね。

また、自分の周りに「様子がおかしいな…」と気にかかる人がいる場合は、厚生労働省が作成した「マンガで読む相談例」が参考になると思い、下記にリンクを貼りました。
興味がある方は、読んでみてください。

できないことをやろうとしてはいけない

ちなみに今回の相談に関しては、月江さんは

  • 3年前から断続的に死にたいという気持ちがあった
  • 他にも色んなことを月江さんから聞いていた
    (詳細は伏せます)

こともあり、それらを総合的に判断して、病院に行くことをオススメしました。

僕は悩んでる人の話を聴くことはできますが、残念ながら出来ないことの方が遥かに多いです。
できない事までやろうとすると、お互いに不要な苦労をすることになるので、自分のできる範囲をきちんと見極めることが必要です。

できなければ、専門家や組織に任せることを心掛けています。
それが自分と相談してくれた方の心を守るためにも、大事なことです。

~今日の教訓~
まずは 話を聴こう
全ては そこから始まる

★補足★

注意事項:本内容は、悩み相談の一場面を切り抜いて編集したものです。記事内で話した内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。

補足事項:本動画に登場する相談者には、記事化・動画化などの2次流用についての了承を頂いた上で作成しています。

【PR】悩み相談をやってます

自分一人で抱え込んでいると、視野が狭くなってしまい、どうしたら良いかわからなくなることもありますよね。

そんなとき、まずは自分の周りの話しやすい人に相談してみてください。
心が晴れてくると思います。

ただ、悩み事を身近な人に話せないという方もいらっしゃると思います。
そのような方に向けて、このブログ運営者・ゆうきがお話を伺っています。
もし良ければ、気軽に連絡してくださいね。

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