『自信を持つ』よりも『自分を許す』

・自分に自信を持てと、煽られる

・自信が持てなくてツライ

自信満々の人って、なんだかカッコよく見えませんか?
世の中には成果や実績をたくさん残してきたスゴい人たちがいます。
そういう人の多くは、自信満々に見える人が多いと感じています。

そういう人に憧れて「自信満々にすれば、一流になれるんだ!」と考えて、頑張ってそのように振る舞っている人もいると思います。
しかし、ただ自信満々に振舞うだけだと、罠にはまってしまう可能性があります。

この記事は、自分に自信を持とうとするよりも、より良い方法である『セルフコンパッション』を紹介します。

では、みていきましょう。

 

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セルフコンパッションとは?

セルフコンパッションとは?

セルフコンパッションとは、あるがままの自分を受け入れられる心理状態のことです。

 

たとえば、資格試験に失敗したとします。
必ず合格しなければいけない、と心が凝り固まっている状態で、試験に不合格になってしまうと、「なんて僕はダメなんだろう…」と思ってしまう人が多い状況だと思います。

自分への思いやりがもてるようになると、失敗に対するダメージが少なく済み、すぐに現実を見ることができるようになります。

試験に不合格だった事実は変えられない。
何がダメだったのか振り返ると、勉強時間が足りなかったのかもしれない。
あるいは勉強の方法が良くなかったのかもしれない。
次回は絶対に受かりたい。
そのために、原因を追求しよう。

みたいな、建設的なモノの考え方ができるようになります。

 

自信を持つのは悪いこと?

自信を持つのは悪いこと?

正直言いますとセルフコンパッションは、自信満々な態度の上位互換です。
その理由は、自信満々であることにはデメリットがあるからです。

セルフコンパッションは聞き慣れない言葉なので、よく知っている言葉や方法を使い続けたくなる気持ちはわかります。
ですが、自信満々な態度にデメリットがあることをわかってもらえれば、セルフコンパッションを使いたくなるかもしれません。

 

自信のデメリット

自信のデメリットをわかってもらうために、心理学者のダン・アリエリーという方の実験を紹介します。
実験内容としては、被験者にカンニングをする機会を与えたときにどのような態度をするかを確認したものです。
もちろんカンニングをした人は、高得点が取れます。
ただ、カンニングをした人は自分の高得点に対し、自分で高い評価をつけました。

カンニングした人
僕が高得点取れたのは、僕の能力が高いからさ!

 

って、ことですね。
つまり、自分の実際の能力以上に、自分は賢いのだと思ってしまうのです。

 

虚勢の自信はヤバい

自信はデメリットばかりではなく、メリットもあります。

例えば、ストレス軽減、「自分はスゴイ」とポジティブになれる、競争的な仕事で意欲・業績が上がるというものです。

ですが、成果や実績をあまり残していないのにも関わらず、虚勢をはっていると実際の能力と自分の考えている能力の差が大きくなってしまいます。
責任がある仕事をするようになってから、この差に周りの人が気付くようになると、一気に信頼は失われてしまうため、取り返しのつかないことになってしまいます。

 

セルフコンパッションのメリット

じゃあ、自信なんか持たない方がいい!
となると、それはそれでツラいものがあります。
自信がないと悲観的になりがちな傾向になります。

『ドラ〇もん』に登場するのび太なんかは、自信が全然ないですよね。
テストで毎回0点を取ってしまうことで悲観的になってしまって、「どうせ僕なんかダメなんだ・・・」とやけくそになっている場面をよく見かけます。

セルフコンパッションとは、先ほども言いましたが、ありのままの自分を受け入れることです。
のび太の頭の悪さを、自分でちゃんと認めてあげることが大事です。

今の自分が0点を取ることは別に悪くなんかない。これは、ただの事実なんだ、と認めてあげると、「じゃあ5点を取るためにはどうすればいいだろう?」という具体的な案が出てくるはずです。
具体的に行動を起こすことができるようになるということは、現実が変わるということです。
そうなると、悲観的になることもなくなってきます。

 

最初はいばらの道

察しの良い読者の方は気付いたかもしれませんが、のび太が100点取るまでにめちゃくちゃ時間がかかります。
これは仕方ないです。

だからこそ、多くの人が手軽に自分の能力が手に入れられたように錯覚する『虚勢の自信』をはろうとしてしまうのです。

現実を見つめるというのは、めちゃくちゃツラいと思います。
ですが、自分に優しくなって、自分と向き合って、自分を認めてあげることに慣れると、あまりツラくなくなりますし、何より本物の自信がつきます。

 

どうやる?

実際にセルプコンパッションを行うには、どうやるのでしょうか?
これから紹介するのは、僕が実際にやっていることですので、参考程度でお願いします。

 

友達ならどう声をかける?

自分の信頼に足る友達を思い浮かべて、声をかけてもらうという方法は、とても効果的です。
親族や彼氏・彼女でもいいです。

例えば、久々に会社に遅刻して上司に怒られて、かなり落ち込んでいるとします。
そんなとき友達がなんと声をかけるか想像すると、

友達
そっか
怒られて災難だったな
次から気を付ければいいんじゃね?

みたいに、結構気軽な感じだと思います。
客観的に見れば、そんな大したことはないのです。

これを行うことで、視野が広がりますし、重大なことではないと気付き、ホッと肩の荷を下ろすことができます。

 

決まり文句

失敗したときに決まり文句を、あらかじめ決めておくのも良いです。
これは先ほど紹介した方法よりも、さらに手軽に行えます。

 

僕の場合は、

  1. そんな日もあるさ
  2. まずは失敗してみる

と唱えるようにしています。

 

1のパターンは、たまに失敗したとき、
2のパターンは、失敗する可能性が高いとき、
という使い分けをしています。

特に2のパターンは、挑戦したいのに挑戦しかねているときに有効です。
最初は挑戦して失敗してみることが大事なんだ、と思えるようになります。

 

まとめ

・セルフコンパッションとは、自分をあるがままに受け入れること

・虚勢の自信を持つと、自分が能力が高いと過剰に感じる

・最初は自分を認めることがツラいけど、いずれ本物の自信になっていく

・失敗したら
 →①友達に声をかけてもらっていることを想像する
  ②『そんな日もあるさ』・『まずは失敗してみる』と唱える

 

セルフコンパッションができるようになると、人生がずいぶん生きやすくなります。
また、セルフコンパッションはマインドフルネスと組み合わせると効果が倍増します。
気になる方は以下の記事と本を読んでみてください。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

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