対人援助職に適性は必要か?

・主に人と関わる仕事をしている

・うまくコミュニケーションが取れず、自信がない

 

知人に対人援助職をやっている方がいまして、その人がしんどそうに働いているので、実際どんな感じなのかなと思っていました。
ただ、職場に行くわけにもいかないので、「こりゃ一生知る機会もないままかな?」と思っていたのですが、わかりやすくて面白い本があったので買って読んでみました。

 

 

この本はマンガ形式で地域包括センターという場所で、社会福祉士・保健師・ケアマネージャーなどの方が高齢者を支援するために喜びや悲しみを抱えながら、成長していく内容となっています。

もちろんストーリーなので、実際の現場とは異なると思います。
ですが、社会福祉の第一線で働いている仕事場は、かなり大変という話を聞いたことがあったので、この本を読んで少しその言葉の意味が理解できました。
とても人間味豊かな物語だったので、興味津々のまま読み切れました。

 

【対人援助職とは】
医療・保健・教育・福祉などの分野で、主に人に対して援助を行っている仕事です。
看護師や学校の先生は、対人援助職の中でも有名どころで想像しやすいと思います。

 

本を読んでいてふと思ったことですが、対人援助職は自分の才能のなさに苦しむことになる場面がとても多そうだな、と感じました。

対人援助職に適性は必要なのか?
その問いを、僕なりに解いてみました。

では、みていきましょう。

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適性はわからない

適性はわからない

僕は対人援助職どころか、すべての職業に適性を測るすべはない、と考えています。

というのも、人類が誕生したのは250万年前で、1万2000年前まではずっと狩猟採集民として暮らしていました。
そのころの主な仕事は、食べ物を探す・動物を狩る・子供を育てるくらいしかありませんでした。
つまり、職業が最初から決まっていたのです。
現代になって急に職業の選択を迫られたため、対応できていないのです。

また、職業の選択にあたり、思い込み(偏見とも、バイアスとも)が起こるため、良い職業を選ぶことができていません。

 

思い込みは職業選択だけでなく、日常でも発生します。
「私って才能ないのかな・・・」と思ってしまうのも、思い込みの負の効果のせいです。
これが自分に適性がないと考える、最大の原因だと僕は考えています。
これは後述します。

 

ちなみに適切な職業選びについては、以下の記事と本にて詳しく書いてあるので、気になる方はどうぞ。

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84点取れないとツラい

84点取れないとツラい

人と人が、うまくコミュニケーションを取ることは難しいです。
なぜなら相手の言葉だけでなく、相手の意図・表情・態度、さらには相手の人生をもよく知った上で、的確な答えを返していかないと不審や不満が溜まっていってしまうからです。

つまり、自分も相手も満足いくラインを超えるには、初期の難易度高いのです。

失敗を積み重ねれば、いずれは失敗の回数も少なくなっていきますが、それが鬼門なのです。

 

ポジティブ5:ネガティブ1

心理学者のジョン・ゴッドマンの研究によると、ポジティブ・ネガティブの発言の割合がポジティブ5:ネガティブ1を下回ると、夫婦の離婚率が大きく高まることがわかりました。

これはあくまで夫婦間での話ですが、対人関係にも同じようなことが言えるのではないかと考えています。
対人援助職の方の仕事の成果に対し、相手のネガティブな発言が多ければやる気や活力がどんどん削がれていく、ということです。

このことから、一日の仕事の成果の自己採点をしたときに、減点方式で100点満点中84点を下回ると、精神力がどんどん削られていくことになるのではないかと、僕は仮説しています。

(ポジティブ84:ネガティブ16の比率は、計算すると5.25:1の割合になります。)

ですので、高得点を取るのが難しい初心者の対人援助職は、日々精神力を削られていくことになってしまいます。

他人と比較しない

ただでさえ精神力が削られがちなのに、さらに追い込みをかけてしまうのが『他人との比較』です。

冒頭で紹介した『マンガで学ぶ対人援助職の仕事』でも、先輩の話の聞き方に圧倒される若輩者のシーンが描かれていました。
ここでは、先輩に対する劣等感は描かれていませんでしたが、いくら先輩とはいえ、「先輩はあんなにできるのに、私は情けないなあ・・・」と思うことはあると思います。

比較しないようにするには

『他人と比較しないようにしよう!』と言われても、一朝一夕でできたら苦労はないですよね。
僕もそう思います。

絶対に他人と比較しなくなる、なんて方法は紹介できませんが、僕なりのコツを紹介します。

他人と競争しない

悔しがる男悔しがる男性
先輩がスゴすぎる…
悔しがる女悔しがる女性
後輩なのに、私よりスゴイ…

という思いは、他人と競争する心理が根本にあるから発生します
先輩とは、そもそも経験年数が違いすぎますし、後輩はもしかしたら日常生活で話すためのスキルを一生懸命磨いてきたのかもしれません。

そのような背景を事細かに知ることはできませんし、知ったところでどうにもできません。

努力家今の自分に
向き合う人
昨日よりも今日の自分を良くしよう

という気持ちで一歩一歩進んでいくと、焦りを減らせるでしょう。

落ち込めるのが逆にスゴイ

これは別に皮肉で言っているわけではありません。
本当にそうだからです。

他人と比較してしまうのは、あの人よりも勝りたい、あの人みたいにうまくできるようになりたい、という向上心が根本にあるからそういう気持ちになるのです。
そういう気持ちが1ミリもなければ、成長なんてまったくしません。
ですので、他人と比較するというのは完全な悪、というわけではありません。

 

悔しい落ち込んだ人
あの人はスゴくて落ち込むけど
僕は僕だ…

マネできそうなところは
マネしよう

マネできないところは
「仕方ない」と諦めて
僕なりの強みを見つけていこう

という考えの方がバランスがいいのではないでしょうか。

まとめ

・仕事の適性判断は、超難しい

・対人援助職は仕事がルーティン化できないので失敗しやすい
 →その結果、初心者は失敗が多くツラい

・他人と比較せず、自分を成長させる気持ちを持とう

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

~余談~

細かい話をすれば、対人援助職の初期段階においては、精神的にタフであったり、好奇心が強い人の方が離職率が低い傾向にあるそうです。
ですが、完璧なデータではないですし、それが揃うのを待っていると人生が終わってしまいます。

データにとらわれすぎない方が良いですね。

★参考資料★

対人援助職の職務適性と性格特性

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