「あした、死ぬかもよ?」を読んだ感想【死を身近にするには】

今回もベストセラーを読みましたので、軽く感想を書きます。

「あした、死ぬかもよ?」単体の発行部数はわかりませんが、2023年6月時点のAmazonの評価は☆4.4。
評価数は2,400件を超えています。
すごいですね。

この本を読んだ目的は、ベストセラーなので、日本の読者は何を求めているのかな?と思ったからです。
あとは、どうせなら人生を充実させたいな、という思いがあるので

吹き出し用ゆうき
明日死ぬかもしれない
と考えたら
今日を大事にできそう!

という安易な考えで読み始めました笑。
(もしかしたら多くの読者も、今日を大事に生きることを目的にこの本を読んでいるのかもしれませんね。)

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「あした、死ぬかもよ?」を読んだ感想

これは普段から考えていることでもあるのですが、「ホント、そうですよね」と思うことが書かれていた。

鼻くそをほじっていたって、 寿命は縮まっている。鼻くそをほじっていたって、それは命がけでやっているんです。だから、いま、あなたはこの本を命がけで読んでいる。

ひすいこたろう. あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー (p.24). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版.

何かに時間を使うということは、命を消費しているということです。
くだらないことだったとしても、毎日ハンコを押したような生活でも、最愛の人と結婚式を挙げている時でも、同じように命を消費しています。

命を大事に使いたいのであれば、まず命を消費して目の前の物事に取り組んでいることを自覚する必要があるよなぁ、と思いました。

想像上の死・赤の他人の死・本物の死

今回紹介した本のエピソード0で、自分の死を想像するワークがあったので、実際にやってみました。
僕に想像力が欠けているのかわかりませんが、死んだ、という実感がわかりませんでした。

だからと言って、この本の書き方が悪いとは思いません。
活字で死を身近に感じることは難しいと思いますし、あくまで想像は想像です。
それもあってか、うまく死を身近に感じられなかったのでしょう。

死を身近に感じられる方法として、あるドキュメンタリー番組を紹介します。
ありのままの最期 末期がんの“看取り医師” 死までの450日」です。

NHKオンデマンド

月額990円(税込)でNHKの名作見放題!1000人を超える患者の死を看取(みと)ってきた医師が、がんで余命わずかと宣告…

始まりは2年前の12月。末期のすい臓がんで余命わずかと宣告された医師がいると聞き、取材に向かった。田中雅博さん(当時69)。医師として、僧侶として終末期の患者に穏やかな死を迎えさせてきた「看取(みと)りのスペシャリスト」だ。千人以上を看取った田中さんの「究極の理想の死」を記録しようと始めた撮影。しかし、次々と想定外の出来事が…。看取りのスペシャリストが見せてくれたありのままの最期、450日の記録。

「NHKオンデマンド | ありのままの最期 末期がんの“看取り医師” 死までの450日」より引用

この作品は、妻に3年くらい前に教えてもらった番組です。
「まぁ…みるかぁ?」くらいの気軽さで見始めたのですが、結果…。

泣きました。

ちなみに僕は、映画・ドラマを見て泣いたことは、ほぼありません。
それくらいこの番組は、心を揺さぶられました。

今日を大切に生きるため、死を感じるため、サプリメント的にコンテンツを消費するのは、僕はアリだと思います。
ライトな方法は、最初に紹介した「あした、死ぬかもよ?」を読み、
ヘビーな方法は、あとに紹介した「ありのままの最期」を観るのがいいと思いました。

ただ、想像上の死・赤の他人の死・自分にとって大事な人の死は、それぞれ全く違ったものだと思います。
僕は自分が死ぬことをうまく想像できませんでしたし、「ありのままの最期」を観て少し泣きましたが、妻や子供が死んだらどれだけ悲しいか想像もつきません。(というか想像したくありません…苦笑。)

でも死がすぐ隣にあることを頭の片隅に置きつつ、今日を楽しく充実した1日を過ごしていければ、後悔のない日々になりやすいのではないかと思いました。

以上、参考になれば幸いです。

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