『発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法』を読んだ感想

・発達障害かもしれない
・発達障害グレーゾーンと言われた
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どんな内容?

発達障害と診断されない・グレーゾーンだと医者に言われたけど、生きづらさや生活に困難を抱えている人にオススメの本です。

著者の言いたいことは、帯のあおり文とタイトルに集約されていると感じました。
それは、グレーゾーンは放っておいてはいけないし、正しく理解して対処すべき、ということです。

発達障害と診断されると、適切な対処を施してくれる専門機関とつながりやすくなります。
逆にグレーゾーンの人は、「様子を見ましょう」で済まされて、そのままになりがち。
ですが、グレーゾーンとはいえ、問題があったからこそ病院を訪れているのは事実です。
その問題と原因をちゃんと見極め、克服していくにはどうするのが良いのかということも書いてあります。

発達障害グレーゾーンについてほぼ網羅的に書かれているので、発達障害とは診断されなかったけど「なんか人生うまくいかないなぁ」と感じる人はこの本に当たってみると、原因が見つかるかもしれません。

ちなみに下記のような発達障害のグレーゾーンについて書かれています。

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠陥・多動障害(ADHD)
  • 社会的コミュニケーション障害
  • 発達性強調運動障害
  • 知的障害
  • 学習障害

個人的に参考になったこと

僕自身は発達障害はないですが、知り合いにグレーゾーンだと医者から言われている人がいます。
そういう人への理解には役立つな、と感じました。

例えば、僕はグレーゾーンの人に対して、「発達障害じゃないから、これくらいできるはず」と思っていました。
しかし、実際はできないことでイライラすることもありました。

この本を読んで、特定の部分においては発達障害レベルで、それが原因でできないと捉え直すと、イライラしにくくなりました。

どういうことかというと、まずADHD・ASDなどの発達障害と診断されるには、すべての診断基準を満たす必要があります。
例えば、診断基準Aは発達障害レベルだが、診断基準Bは問題がないのでグレーゾーンだと言われたような場合は、表向きは発達障害じゃないとしても、問題は何もなくなっていません。

説明用

診断基準Aが発達障害レベルだから、特定の物事がうまくできないと捉えると、「仕方ない」と思えるようになりました。

もう少し話を広くすると、発達障害のある・なし、グレーゾーンかどうかということを除いても、人には得意・不得意があります。
人生や日常生活に困難があるなら、自分は何が不得意なのかをもっと細かく知ることで、対処もしやすくなります。

特に発達障害未満で苦しんでいる人には、今回紹介した本は、自分の弱みを的確に知るための手掛かりになるのではないか、と感じました。

以上、参考になれば幸いです。

◆今回紹介した本◆

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