・1人で悩みを解決したい
詳しく話したくない悩み
青木綾乃さん(仮名) (20代女性)
学校に行けてないので、行けるようになりたいです。
1日休むと、家でいろいろ考えてしまいます。
それで疲れて次の日も休んで…、というのを繰り返して、結局5日くらい休むパターンが多いです。
どうすればいいですか?
原因を聞いても詳しく言わない相談者さん
学校を休んだ後の話、休む頻度についてはわかりました。
ですが、肝心の「なぜ学校を休んでしまうのか?」という話がなかったので聞きました。
あと学校でのストレスが大きい
例えば?
同情を求めてくること
(同情を求めてくることが
一番のストレス?)
そのために質問したのですが、悩んでいる状況を詳しく話すことを避けている印象を受けました。
それもあって今回の相談では、効果がありそうな解決策が出せませんでした。
こういったの悩みもお聞きすることがあるので、そういう方に向けた解決策を提案します。
解決案
一言で言いますと、自分で悩みの原因に気づいてもらうしかない、ということです。
ただ「自分で考えてね!」では投げやり過ぎるので、そういったことを踏まえて提案するのが、悩んでいる内容を紙に書き出すことです。
悩みを紙に書き出すことの効果
冒頭の悩みに「いろいろ考えてしまう。それで疲れて…」という一文もありました。
頭の中だけで考えるのは、疲れてしまうものですよね。
一度考えを外に出すと、客観的に見やすくなります。
あと全体を眺めやすくなるので、整理もしやすくなります。
悩みの書き出し方
でも「悩みを紙に書くといいよ!」と言われても、どう書けば良いかわかりませんよね。
そこで、日本でも効果が認められている認知行動療法を元にした悩みの書き出し方を紹介します。
状況・気分・自動思考の3つを書き出すこの手法は、3コラムと呼ばれたりもします。
状況 | 不快な感情を伴う出来事 |
気分 | 不安、怒り、悲しみなど |
自動思考 | この状況で浮かんだ考えやイメージ |
「自動思考」という言葉を知らない方も多いと思いますので、簡単に説明します。
瞬間的にしか出てこないので、あえて意識しないと気づけない特徴がある。
実際に書いてみた
その原因がわからなかったので3コラムに沿って紙に書き出してみると、以下のようなことが分かりました。
状況 | 仕事で必要なスキルを学んでいるとき |
気分 | 不安 |
自動思考 | このスキルを使いこなせない |
つまり、「このスキルを使いこなせない」という自動思考が瞬間的に出てきたことで、不安な気持ちになったということです。
紙に書き出して客観的に見れるようになったことで
学んだばかりで
1度も実践してない
少しずつできるように
なっていくだろう
と気づき、ポジティブに捉え直すことができました。
このように状況・気分・自動思考という形式に沿って紙に書き出すことで、ネガティブになってしまう原因を特定したり、客観的かつ冷静に物事を見れるようになったりすることができます。
1人で悩みを軽くしたいと思う方は、試してみてください。
以上、参考になれば幸いです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。