・怖くて病院に行けない
パニック症持ちだけど病院に行けない悩み
江口あきさん(仮名) (20代女性)
仕事中にパニック症が出ました。
病院に行った方がいいとは思うんです。
ただ、前に診察してもらったときに拘束されたことがあって、それが怖くて病院に行けません。
どうすればいいですか?
解決案①
パニック症は、パニック発作を伴うこころの病気の一種です。
パニック発作とは、思い当たる原因がないのに息苦しさ・動悸・めまいなどの症状が突然出て、激しい不安に襲われる症状があります。
パニック症を治すには、基本的に病院に通って治療する以外に方法はありません。
仮に「自然に治るかもしれない」という考えがあるなら、捨てた方がいいです。
パニック症を放置すると、外でパニック発作が起きたことをきっかけに不安が大きくなっていきます。
すると、外出を怖くなったり、避けるようになったりします。
つまり、悪化していきます。
なので、なんとかするには病院に行くしかないです。
(パニック症の特徴については、下記の本を参考にしました。)
解決案②
ただ、相談者さんの場合、病院に行く必要性は感じているものの怖くて行けないようです。
病院に行けるようになるには、その怖さを和らげる必要があります。
そのためには
- 段階的に慣らす
- 家族などの親しい人に付き添いを頼む
- こころの健康相談統一ダイヤルに相談してみる
がオススメです。
①段階的に慣らす
病院に行くのが怖いのであれば、少しずつ慣らすと良いです。
例えば
- 病院近くのコンビニに行ってみる
- 病院の駐車場に行ってみる
- 病院の中に入ってみる
- 実際に診察を受ける
①から順番にだんだん怖さを感じる度合いが強くなると思います。
これを1週間に1つずつやって慣らしていくと、怖さに慣れていくと思います。
心理学的には、馴化(じゅんか)と言われています。
上記はあくまで例ですので、行う内容・期間・頻度は、ストレスが大きくなり過ぎないよう調整してください。
②親しい人に付き添いを頼む
可能であれば、親しい人(家族など)に付き添ってもらえると、安心感があるので怖さも和らぎやすいです。
③こころの健康相談統一ダイヤルに相談してみる
より専門的なアドバイスが欲しい・相談したいのであれば、厚生労働省が運用している「こころの健康相談統一ダイヤル」に電話をかけるのがいいと思います。
詳しくは、下記をご覧ください。
こころの健康相談統一ダイヤルについて紹介しています。…
以上、参考になれば幸いです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。