・人のためになりたい
人助けし過ぎて自分が苦しくなる悩み
藤浪徳子さん(仮名) (50代女性)
近所に1人で住んでいるおじいさんから「ケガをした」と電話がきて、会いに行きました。
おじいさんは「大したケガじゃないから病院には行かない」と言いましたが、私が2時間かけて説得したら、ようやく病院に行きました。
「2時間あれば、他に色んな事ができたのに…」と考えてイライラします。
また、おじいさんは私に「早起きができない」「のろま」と、バカしてくることにもイライラします。
自分を犠牲にしてまで関わる理由①
この相談者さんは、以前からこのおじいさんの世話を焼いています。
それも、自分の生活を犠牲にしてまで、です。
それなのに関わってしまうのは、なぜでしょうか?
相談者さんに、おじいさんに関わる理由を聞いてみました。
- 自分の飼い犬を可愛がってもらったから
- 自転車で3分の距離に住んでいるから
- 知り合いだから
などの理由を挙げてくれました。
ただ、これらの理由は、自分の生活を犠牲にするほどの理由にはなりにくいでしょう。
自分を犠牲にしてまで関わる理由②
僕は、相談者さんの強すぎる責任感に原因があると思います。
- ケガの悪化を心配して説得(今回)
- 自分が怒りを感じても怒らないが、おじいさんの食生活に問題があって怒った(以前の話)
などのエピソードもありました。
自分のことでは怒らないですが、相手の為なら怒れるところも責任感の強さを感じます。
「おじいさんは他に頼れる人がいないので、自分がなんとかしないといけない…!」という思いを感じているのかもしれません。
(強すぎる責任感について話した時、相談者さんは深く納得した様子でした。)
解決案
まずは、自分の特性を自覚できれば、自分を犠牲にしてまで人に尽くしているな、疲れ切っているな、という風に気づきやすくなります。
そこで、少し立ち止まって「自分が助けなくても、おじいさんは大丈夫だから少し様子をみてみよう」と考え直してみたり、役所に相談してみると、おじいさんの今後の生活について考えてくれたり、使えそうな制度を紹介してくれるはずです。
役所(行政)の支援は、利用者の負担が少ないので利用しやすいと思います。
独居老人は近年問題視されており、行政のみならずNPO法人や民間企業といった様々な方面から支援が行われています。本記事では…
以上、参考になれば幸いです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。