・眠れない
夜うまく眠れない悩み
水野雅美さん(仮名) (20代女性)
夜うまく寝ることができません。
リラックスするのが大事と聞いて、寝る前に深呼吸をやっています。
ただ、よく過呼吸になるので、その癖が出てうまくいきません。
どうするのがいいですか?
解決案
過呼吸や不眠で日常生活に支障をきたしているのであれば、まずは病院にかかることをオススメします。
病院にかかっている前提で、解決案を提案していきます。
最も良いのは、朝に散歩することだと思います。
朝日を浴びると夜眠りやすい
「夜眠れないのに朝に散歩?」と思われるかもしれませんが、人間は日が昇ると自然に目が覚めて、日が落ちて数時間後に眠くなるように体ができています。
そのトリガーが光です。
朝に光を浴びると、夜に自然な眠気がやってきます。
朝に散歩するのが難しい人は、起きたらカーテンを開いて光を浴びるだけでも大丈夫です。
(僕は窓際にベッドを置いていて、起きたら必ずカーテンを開けることを習慣にしてます。)
また、散歩をオススメするのは2つの理由があります。
運動すると夜眠りやすい
1つ目は、運動習慣がある人は不眠が少ないからです。
厚生労働省の「快眠と生活習慣」というウェブページには、こんなことが書いてあります。
国内外の疫学研究(数千人を対象とした質問紙調査)において、運動習慣がある人には不眠が少ないことがわかっています。とくに睡眠の維持に習慣的な運動の効果があるようです。
相談者さんに運動習慣をお聞きしたところ、
- 仕事以外は外出しない
- 腹筋は毎日10回やっている
ということがわかりました。
厚労省が推奨する健康づくりのための運動量は、かなり単純化すると1日60分以上の散歩です。
それと比較すると、運動不足です。
ただ、あくまで夜眠れるようになるなるための運動ですので、「いっぱい運動しなきゃ!」と気張らず、1日3分とか近所を1周してみるくらいの気軽さから始めていくといいです。
1回の運動量を増やすよりも、運動を続けることを重視した方が運動の総量が増えます。
すると、結果的に夜に眠れるようになっていくと思います。
ただし、夜寝る前に激しい運動をすると、むしろ眠りにくくなると言われてるので注意してください。
自然と接すると眠りやすくなる
散歩をオススメする2つ目の理由は、自然と接する機会ができてリラックスできるからです。
科学的に効果が高いストレス解消法が書かれている「超ストレス解消法」という本には、こんなことが書かれてます。
自然と触れ合うと副交感神経が活性化して一気にストレスが減る。
(中略)
呼吸法や運動をも上回る数字だと考えられます。「超ストレス解消法」P219より引用
つまり、深呼吸したり運動習慣を身に付けたりするより、リラックス効果が大きいということです。
夜寝る前にアレコレ考え込み過ぎたり、怒ったり悲しんだりするとうまく眠れませんよね。
自然と触れ合うことでストレスが減ったりリラックス効果を期待できるので、夜眠りやすくなると思います。
以上、参考になれば幸いです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。