「書く技術」は、一生使える”武器”になる。
今日紹介する本の「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の冒頭に強調してそう書かれています。
文章術に関する本は何冊か読んできましたが、「文章力を高めるために役に立つ」という点では間違いなく僕の中でNo.1です。
いままで他の文章術の本で挫折してきたという意味で、まさに20歳の自分に読ませたい本だな、と感じています。
では、さっそく紹介していきます。
どんな内容?
内容は、5部構成になっています。
ガイダンス…………そもそも文章とは何なのか?
第1講 リズム……読みやすい文章に不可欠なリズムとは?
第2講 構成………文章はどう構成すればいいのか?
第3講 読者………読者を引きつける条件とは?
第4講 編集………編集するとはどういうことか?
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書) 15ページより引用
それぞれの内容構成をざっくり説明します。
~第1講~
- なぜリズムが大事なのか
- リズムとは何か?
- リズムの良し悪しの確認法
- リズムをよくするための具体的テクニック
~第2講~
- 読まれやすい文章構成は?
- 読者を引き込む導入文とは?
- 構成を目で理解する
~第3講~
- 誰に向けて書けばいいのか?
- 文章と個性
- 読者と一緒に寄り道することの意義
- 読者が満足しやすい構成とその配分
~第4講~
- 書き始めの心構え
- 書き終えたあとの心構え
- 客観性を得るためのテクニック
どんな人に役に立つ?
・うまく文章が書けず「もやもや」している人
・書くことに自信がない人
・文章を書くための実践的知識が欲しい人
などにお薦めの本になっています。
文章がうまく書けないという人は、文章にあまり多く触れてこなかった人も多いと思いますので、難しい本だと読み進めるのが大変だと思います。
この本は内容がとてもわかりやすいのでオススメです。
わかりやすくするために「オレンジジュース」や「映画の予告編」など、中学生でも簡単に理解できる例えがたくさん使ってありました。
ページ数は全280ページでしたが、メモを取りながらでも2時間もかからずに読み切れるほど読みやすかったです。
さすが、文章をやさしく書くことを説いているだけあるなあ、と思いました。
どう役に立つ?
人に伝わる・読まれる文章が書けるようになります。
具体的に文章構成や実際に読みやすい文章とはどういうものか、実例を交えながら紹介しているからです。
例えて言うなら、著者である講師が「伝わる・読まれる文章の公式」を教えてくれて、その公式を使って実際に解いて見せてくれるため、読者も納得しながら読み進めることができます。
実は「まったく本は読まないけどSNSは使う」というタイプの人にもオススメできます。
SNSで発信するときに、誰に向けて文章を書けばいいのかわからなくなることはありませんか?
伝わる文章にするために、具体的に「誰」に向かって書けばいいのかを教えてくれます。
文章を書く頻度が増えた今の時代だからこそ、役に立てる内容がたくさん書いてあります。
僕はどう変わった?
僕は現在ブログを毎日更新しています。
前よりも書く量・頻度が非常に増えました。
ですがうまく文章を書き進められず、パソコンの前に座ってウンウン言いながら1500~3000字のブログ記事を書くのに、長いときでは5時間もかかっていました。
文章を書くのに時間がかかりすぎることで悩んでいたので、この本を買って読んでみました。
好奇心をそそられるタイトルでもありましたし、ネット上でもたくさんのオススメの本として紹介されており、Amazonのユーザー評価も☆4.5もあったことが後押しになりました。
まだ読み終わって間もないので即効果があったとは言い切れませんが、読み進めながら使えそうなところはドンドン実践してきました。
以前は記事構成を頭の中でボンヤリ思い浮かべたあと、椅子に座って書き始めるという方式を取っていました。
これでもなんとか記事を書くことはできますが、まとまりのない文章になってしまうこともありました。
この本を読んでからは紙にキーワードを書き起こしたり、構成を考えたりするようになりました。
下の2枚の画像は、構成を書き始めて最初の頃の案と、1週間後の構成案です。
まだまだ実践しきれていませんが、1週間であきらかに記事の構成はうまくなったな、と感じました。
このように「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んだことで、実際にかなり成長できました。
人に伝わるような文章を書きたいと思っている方は、ぜひ読んでみてください。
そして、自分の文章を書いてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
★参考資料★