動画でご覧になりたい方は、コチラをどうぞ。
こんにちは、ゆうきです。
僕は、今まで300人以上の悩みをお聴きしてきまして、その中で感じたことがあります。
悩みの根本的な原因は、愛情不足からきている人が多そうだ、と。
恋人に好かれたいのに束縛し過ぎてフラれてしまったり、1人であることを自ら選んでいるのに孤独感に悩まされる…。
こういった悩みも、実は愛情不足からきている可能性があります。
特に小さな頃に愛情不足が続くと、愛着障害になってしまう人も多いと言われています。
愛着障害になると、大人になってからの人間関係でうまくいかないことも多いと言われており、3人に1人は愛着障害を抱えているとも言われています。
ですので、今回の記事は「愛着障害の克服~愛着アプローチで人は変われる~」という本の一部から、愛着障害を克服する方法の紹介、この本を読んで僕が思ったことを書いていきます。
愛着障害を抱える人にどう関わればいい?
そもそも愛着障害とは、何なんでしょうか?
簡単に言うと
愛着アプローチで症状が改善した
「愛着障害の克服」の著者は、岡田尊司さんです。
この方は、精神科医・作家をやっており、過去に医療少年院で働いていた経験もあります。
医療少年院では、主に「境界性パーソナリティ障害」という心の病気を抱えた方に向けた治療を行っていました。
従来の医療法を行ってもうまく治らなかった人も多かったのですが、愛着アプローチを行うことによって症状が改善した人が多かったんですね。
また、愛着障害が心の病気に深く関わっている可能性がある、とも言われてきてるんですね。
例えば、うつ病や様々な依存症などですね。(境界性パーソナリティ障害もそうです。)
愛着障害が原因で心の病気になっている場合は、薬や心理療法ではなく愛情が必要、と著者は書いています。
本人よりも、家族への働きかけが大事
著者が医療少年院で行った愛着アプローチは、患者に対してではなく、主に家族への働きかけを重視しました。
愛着障害は、親子の絆に傷が入っているので、その絆を修復する必要があります。
そのために、安全基地を機能させることが重要だと言われてます。
安全基地とは
安全基地とは、簡単に言えば「心のよりどころ」です。
例えば、子供が「怖いよ…!」と泣いていたら、すぐに母親が駆けつけて安心させてくれる。
そうすると子供は「お母さんのところに来れば、安心だし安全だ…。」と思えてきます。
そんな存在が安全基地です。
安全基地を機能させるためには、まず愛着を安定させる必要があります。
①親以外と愛着を安定させる
なぜかというと、そもそも親子の関係性がうまくいってないからこそ愛着障害になってしまっています。
そこをいきなり修復するのは難しいので、まず親ではない別の誰かと愛着を安定させるのが大事だと言われてます。
(これは専門家がいいと言われてます。例えば、病院で働いているカウンセラーです。)
愛着障害がある人の安全基地を家で例えると、自分が住む家がボロボロでいつ倒れるか分からないような状態だとも言えます。
そんな家に住みながら、ムリヤリ家の修復を行うと逆に危険が伴います。
なので、まずは仮設住宅に入ってもらい、愛着を安定させるというイメージです。
②親との愛着を修復する
愛着を安定させてから、親子の関係性を修復します。
「愛着障害の克服」では、修復するための関わり方のコツが書かれていたので、3つ紹介します。
- 良い行動は褒める・認める
- 好ましくない行動はスルー
- 命に関わることは反省させる
コレ、意外に逆にやってる方も多いのではないでしょうか?
(良い行動はスルーして、好ましくないことや命に関わることは怒ってしまう。)
その原因は、自分が不快なこと=相手が悪いということにすり替わっている可能性があります。
「娘が悪い」と思ってしまっていた
少し話がそれますが、僕には1歳になる娘がいます。
オムツを代えたり保湿したりすることがあるんですね。
その時に娘がジタバタするので、「ジッとしてて!」と少し怒りながらやってしまうんですね。
でもよくよく考えると、僕が早くオムツ替えや保湿を終わらせたいのに抵抗されるからイライラしてるんだな、と気づいたんですね。
つまり、僕の都合を娘に押し付けちゃってる、ということです。
この話を読んで、それに気づいてハッとしました。
「自分が不快=相手が悪い」というわけではない。
この点に関して、かなり反省しました。
克服方法のまとめ・補足
話は戻りまして、著者が愛着障害を抱えた患者の家族に対して、関わり方のコツを伝え、実践してもらうことで回復した例が多かったらしいです。
さらに詳細な愛着アプローチ方法を知りたい方は、今回紹介した本に当たってみて下さい。
~まとめ~
・愛着アプローチを行うと、愛着障害は治る
・愛着の安定➡愛着の修復の順に行う
・関わり方のコツは「できる限り叱らない」
補足で、愛着障害は「主に」親子で築かれる絆がうまくいかない障害と書きました。
話をシンプルにするために親子だけに絞って話を進めてきましたが、夫婦・大事なパートナーなどの関係性の改善にも使えますので、良ければ参考にしてみてください。
ではまた、別の悩みでお会いしましょう。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、視聴者向けにわかりやすくするために内容の簡略化や一部変更を行っています。