人の話をきくのは簡単なようで難しい【聞くと聴く】

人の話を聴く能力は社会人の基礎能力と言っていいでしょう。

今回は話を聴くことの難しさと、カウンセリングでも使われる基本的な技法である「傾聴」の紹介をしていきます。

ではみていきましょう。

 

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「聞く」と「聴く」は大違い

「聞く」と「聴く」は大違い

「聞く」と「聴く」の違いはどのような部分なのでしょうか?

聞く:音を耳で捉えること

聴く:集中して耳を傾けること

つまり、なんとなく聞くか、集中して聴くかの違いです。

 

「風が吹いている音を聞いた」なら、風の音が聞こえるほど強いという情報を得るために聴覚を駆使したことになります。

「風が吹いている音を聴いた」なら、風の音自体に関心を寄せ、風の音色に耳を傾け味わったということになります。

 

2つの「きく」の違いは何となく分かっていただけたと思います。

「聴く」はより集中力を消費する難しい行為ですが、さらに上位互換もあります。

それは「傾聴」です。

 

言葉ではなく、感情を理解する

言葉ではなく、感情を理解する

「聞く」と「聴く」も音を情報として捉えるという行為では一緒ですが、「傾聴」は音だけを捉えるのではありません。

(「傾聴」は一般的な言葉ではなく、カウンセリングの用語です。)

 

聴いている相手の感情を理解するために、言葉だけでなく相手の表情・態度・声色なども注目して読み取ります。

それだけではなく、自分がどう見られているかも客観的に把握できなければなりません。

相手の話に合わせて微妙に変えたり、相槌を打ったりすることで相手の話を引き出します。

 

これはテクニックありきではなく「相手に興味を持ち、基本的に自分の意見を差し挟まずありのままに粘り強く話を聴く」という態度が必要です。

純粋に相手を理解しようとする態度を取り続けるというのは簡単に見えて非常に難しいです。

 

自分を理解できないと傾聴は難しい

自分を理解できないと傾聴は難しい

人の悩みや愚痴を聴いていると、つい口を挟みたくなりませんか?

僕はめちゃくちゃあります笑。

 

話を聴いている人が考えそうなことは以下のようなものです。

(合わせてダメな理由も書きました。)

・自分が正しい → 共感(傾聴)できなくなる

・どうにかしてあげたい → 求められていないアドバイスをする

・決めつける → 相手との感覚にズレが生じ、共感できなくなる

 

相手の気持ちを理解したいという気持ちよりも先に、自分の気持ちを優先させようとする心の揺れ動きに気付けないと傾聴はできません。

 

もちろん相手に意見を求められれば、聴いているあなたも客観的な意見やアドバイスをした方がいいです。

ですが、悩みや愚痴の9割(体感です)は「ただ聴いてほしい」という欲求がもとになっています。

 

その人との仲を深めたいという目的なら、なおさら純粋に相手の話を傾聴した方がいいでしょう。

また、話を傾聴するということは相手に共感するということにもなります。

相手を良い方向に変えるには、共感することが近道です。

 

傾聴ができると信頼される

傾聴ができると信頼される

なぜ共感すると相手を良い方向に変えることができるのでしょうか?

それは信頼されるからです

人は信頼すると人の話を聴いてみようという態度・気持ちに変わります。

その上で、相手を変えるための効果的なアドバイスができれば、よりよい方向に進み始めるはずです。

 

そのためにはまず、共感すること・傾聴することが必要です。

傾聴自体の考え方は難しいものではありませんが、意識して練習しないとなかなか身につかないものです。

まずは

・相手の話を興味を持つ

・話の勝ち負けにこだわらない

ということからを始めてみるといいでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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