■この記事を読むのに必要な時間:約4分■
こんにちは、ユウキです。
今日は伊那食品工業の最高顧問である塚越寛さんの考え方と「強さとやさしさ」の話をしたいと思います。
僕がこの方を知ったきっかけはトヨタ自動車の現社長である豊田章男さんが塚越さんに対し「私が憧れる大先輩」と表現するほど尊敬されている人物と知り、1冊の本を買いました。
このブログでは「本の要約をすること」は行いませんが、それには相応の理由を持っており、僕自身のポリシーでもあります。(あとで書きます。)
このポリシーはほんのちょっぴりではありますが、塚越さんの影響でもあります。
それでは塚越さんの考え方をみていきましょう。
塚越寛さんはどんな人?
どんな性格なのか?などを僕が知る機会はありませんが、塚越さんの経営者としての手腕は素晴らしいです。
伊那食品工業は塚越さんが社長として着任する前は潰れる寸前でしたが、塚越さんが経営を回し始めてからは現在に至るまで48年間連続で増収増益を続けています。
株価のチャートってみたことありますか?
上の画像のように株価は調子がいいときは前回よりも上がりますが、調子が悪いと前回よりも下がります。
今日に至るまでたくさんの経済ショックがありました。
オイルショックとかリーマンショックとかはもちろん聞いたことありますよね?(僕も辛うじて言葉くらいは知ってました笑)
これらの影響で経済活動が停滞・後退する時期もありました。
ですが、そういう波があっても常に増収増益を達成したというのはバカな僕にでもスゴイとわかりました。
(※株価が上がり続けているのではなくあくまで業績です。)
その活躍が認められ、1993年には黄綬褒章、2018年には渋沢栄一賞を受賞しています。(この受賞歴はほんの一部のみです。)
「いい会社をつくりましょう」
僕が塚越さんの考え方で特に共感するのは
「いい会社をつくりましょう」
です。
これは伊那食品工業の社是(経営方針)でもあります。
あなたの身近にある会社を思い浮かべて、その会社について評価してみてください。
「あの会社は売上はすごいけど社員がエラそうでなんか嫌い」
「あの小さい会社はそのうち潰れそうだけど、この前たまたま社長としゃべってみたら人柄が良さそうだった。がんばってほしいなあ」
様々な感想が生まれると思います。
その中でも売上が高くて、地域や社会に貢献していて、納税もしっかりして、役員や従業員の人柄が素晴らしい会社に対してはどんな感想が出てくるでしょうか?
それは
「いい会社だ」
という一言に圧縮されると思います。
地域の人々の日常会話の中で出てくるような言葉の中で「いい会社」という言葉と評価は最も実際的で厳正な評価であると言えます。
僕はこの考えを知って(僭越ながら)地に足がついていてすごいなあと感じました。
社長になったり、会社が成長を続けていたら普通は調子に乗っちゃいませんか?
でもそうではなく数十年も会社を成長させてきた社長と、その考えを圧縮した社是に感動しました。
たくましく そして やさしく
先ほどの社是には続きがあります。
いい会社をつくりましょう ~たくましく そして やさしく~
僕はこれをみて
「だよね!めっちゃわかる~!」
と思いました。
今のだと意味不明なので解説します笑。
僕の座右の銘は「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」です。
この言葉は以前このブログでも紹介したレイモンド・チャンドラーにゆかりがあります。
以前紹介した作品とは違う「プレイバック」にこの言葉は登場します。
なぜこの言葉を座右の銘にしているかというと、人は強さとやさしさを同時に持っていないと人生や社会は充実したものにはならないからです。
過去の偉人もその考えを主張しています。
渋沢栄一さんが著した「論語と算盤」でも語られていますし、二宮尊徳さんが「道徳を忘れた経済は、罪悪である。経済を忘れた道徳は、寝言である。」と言ってもいます。
また、強さとやさしさの順番も間違ってはいけません。
「優しさ」が先に来ると金の亡者や性欲・承認欲求ゾンビが寄ってきて、その人を食い荒らしたのちに去っていきます。
しかし「強さ」を手に入れたのちに「優しさ」をひとかけらも持たぬまま生きていると、その人自体が金の亡者や性欲・承認欲求ゾンビになってしまうのです。
だから僕は今の座右の銘「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」をとても気に入っています。
そして僕の座右の銘と伊那食品工業の社是は、言葉は違えど根っこは全く同じです。
だから僕はひどく共感しました。
いいブログをつくりましょう
冒頭に「本の要約をしないことは僕のポリシー」ということを書きました。
なぜ本の要約をしないかというと、それで本の全貌がわかった気になってしまう恐れがあるからです。
本の要約は現時点では著作権には引っかからないためグレーゾーンではあります。
ですが、まだ本を読んでいない人がその本の要約を読んで買う機会をなくしてしまうと
1.著者に利益が生まれない
2.読者みずから読んで考える機会がなくなる
ということにつながりかねません。
このブログでは引用などでほんの少しだけ本などから紹介を行っています。
紹介した本に興味を持ってもらえれば、その本を買う機会につながり、著者の利益にもつながり、読者の思考力を養う機会にもなります。
これも塚越さんから教えていただいた考えに少し影響を受けています。
これを胸にこれからもいいブログをつくれるように精進していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
★参考資料★