「ブログ飯」を読んだ感想【ブログ飯は難しいのか?】

「インターネットビジネスで悠々自適な暮らしをしたい」

そんなことを考えたことがあるでしょうか?

 

僕もあります。

ですが、ブログに関してはそんなに甘くないようです。

 

今日紹介する本は、元はどこにでもいそうな経歴のサラリーマンが、たくさんの経験と苦悩を乗り越えてようやく「ブログ飯」を達成できた染谷昌利さんという方が著したストーリー仕立ての本です。

 

ではみていきましょう。

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ちょっと風変わりな1人の人生の切り取り

ちょっと風変わりな1人の人生の切り取り

「ブログ飯」は技術的指南をしてくれる本ではありません。

ブログを書く際の心構えや著者である染谷昌利さんの人生の一端を切り出して文章化した本であるとも言えます。

 

僕があえて「ちょっと風変わりな1人の人生」と表現したのは、2009年に染谷さんがブロガーとして独立された当初は専業ブロガーとして家族を養える程度稼ぐといった気概のある人は少なかったのではないかと推測しています。

(とはいえ2009年当時でもアクティブなブログは300万個以上あったようです。)

 

その中でも「ブログで飯を食べる」を実現した人のまとまった体験談を聞ける本という意味では、これは超レアなケース、唯一無二の本ではないでしょうか。

 

この本に興味を持たれる方は

「ブログを始めたいけど、実際どうなんだろう」

「ブログで稼ぐことってできるのかな?」

「ブログをやってみたけど伸び悩んでる…」

と思っているような方が多いと考えています。

 

技術的な説明をする本も必要ですが、こういった不安や疑問を解決するためにも、ブログを書く上での心構えを教えてくれる本が必要です。

 

ブログを始めて1ヶ月経った僕としては、こういった本を手に取ることができたのはとても幸いでした。

(とは言っても、ブログの体裁がアレなので早いとこ技術的な勉強もしたい気持ちもありますが…笑。)

付け焼刃でない、基礎の話

付け焼刃でない、基礎の話

 

この本の良かった点は、「ブログを書く心構え」について深く書かれているところです。

 

これは僕も以前から感じていたことなのですが、技術面を細かく勉強しても技術仕様が変わればまた勉強し直しになります。

 

例えば、プログラミング言語は数百個もあると言われています。

1つの言語を覚えるのは大変ですが、世の中の流行が変わるとまた覚え直しになってしまいます。(AIに代替されていく可能性も否定できません。)

 

また、Google先生に媚びを売ってたくさん検索されるようになったとします。それでブログが読まれるようになったとしても、Google先生の気分が変わってしまえば、また媚びの売り直しです。

 

小手先のテクニックを追ってばかりだと、結果は積み上がっていきにくいということがこの本では言われています。

 

そういう意味では下手な技術書なんかよりも、ブログを書く上で遥かに良い影響を自分自身に与えてくれる一冊だなと感じました。

自分も頑張ろうと思えた

自分も頑張ろうと思えた

僕は主に「ブログで家族を養える程度稼ぐ」という目的でブログをやっているわけではありません。

 

①ブログでアウトプットして知識の定着率を高める

②得た知識で事業を興す

③ブログを読んでくれた人に有益な情報を届ける

④ファンを作る

この4つを満たしながら収益化をしていこうと考えています。

 

「ブログ1本で生きていく」というような生き方を目指しているわけではないですが、染谷さんと同じくほとんど誰も通ったことのない道を行くことになると思います。

そういう意味では(おこがましい発言ではあると思いますが)イバラの道を進もうとする同志として先に進まれている方の体験談なので励みになりました。

 

(一応補足しますと、現在は染谷さんはブログ専業ではなく講師や本の執筆など様々な分野で活躍されているそうです。)

仕事は人の役に立つから存在しうる

仕事は人の役に立つから存在しうる

先ほど「収益化」と書きましたが「お金を稼ぐことは悪いことだ」という考えの方もいるかもしれませんので 、勘違いを解くという意味で僕が好きな言葉を紹介させてもらいます。

(「ブログ飯」からの紹介ではありません。)

 

『自分の仕事』

 どんな仕事でも、それが世の中に必要なればこそ成り立つので、世の中の人びとが求めているのでなければ、その仕事は成り立つものではない。人びとが街で手軽に靴を磨きたいと思えばこそ、靴磨きの商売も成り立つので、さもなければ靴磨きの仕事は生まれもしないであろう。

 だから、自分の仕事は、自分がやっている仕事だと思うのはとんでもないことで、ほんとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。

「道を開く」 引用:144頁

 

言わずと知れた松下幸之助さんの言葉です。

この言葉からもわかるように、需要があるから仕事になります。

ブログでお金を稼ぐ・ご飯を食べるというのは立派な仕事なのです。

仕事になっているということは人に役立っているということです。

 

もちろん人を騙してお金を稼ぐなんて行為は言語道断ですが、そういうものは長期的に見れば必ず排除されるように社会システムはできています。

 

そういう意味では「ブログ飯」は、長い年月のあいだ多くの人々の目に晒されても生き残りました。それが立派な仕事である証拠だと考えています。

余談:ブログでご飯を食べるのは難しいのか?

余談:ブログでご飯を食べるのは難しいのか?

ぶっちゃけ難しいと思います。

数字を見れば一目瞭然です。

日本アフィリエイト協議会なるものの調査によると、これはアフィリエイトでの数字ですが2017年の調査では10万円以上稼いでいる割合はたったの2.3%です。

 

僕が考察するに

①基本を抑える

②日々考えて改善・継続する

③最低丸1年くらいの生活費(240万円)は用意する

最低限これくらいはないと難しいのではないのかな、と考えています。

 

とはいっても、時代はどんどん変わっていますし世の中は広いので、ブログで稼ぐのは簡単だという人もいるかもしれません。

(そもそも世の中は変数が多すぎて複雑すぎるので「ブログ飯は簡単だ!」「いや難しいのだ!」などと一元論で言い切ることはできません。)

 

ただブログ飯の中でも語られているようにブルーオーシャン(競合相手のいない場所)を創り出すことができても、最初からは存在しません。

ですので結局「考えろ。そして行動を起こせ。」というわかりやすくて当たり前の答えに行きつくのでした・・・。

 

「ブログ飯」は難しいですが、既に実現されている方もいるので不可能ではないのは見てのとおりです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

★参考資料★

ブログの実態に関する調査研究

家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)

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