・面倒を見るのに疲れた
世話をしてるおじいさんが言うことを聞いてくれない悩み
塩野朱美さん(仮名) (50代女性)
近所に住む知り合いのおじいさん(80代)が、ガン手術後うまく歩けなくなってしまいました。
私はその方が心配になり、家族ではないのですが身の回りの世話をしています。
介護用ベッドが必要になり、おじいさんが自分でレンタル予約して、2日後に業者が設置に来る予定です。
ただ、設置場所が畳の上で介護用ベッドは50kg以上あるので、畳がダメになったり、設置後に「なんとかしてくれ!」と言われたりしても困ります。
「畳の上に硬い木の板を敷いた方がいいよ」と言っても、「業者はプロだから全部やってくれる!」と言って話を聞いてくれません。
業者が来るまで時間がないのですが、どうすれば言うことを聞いてくれるのでしょうか?
解決案
電話で業者に確認を取ることをおじいさんに勧めましょう。
介護ベッドのことや、畳の丈夫さについては、僕も相談者さんもよく分かりません。
だから相談者さんは心配になって「○○した方がいいんじゃないか?」という疑問がどんどん出てきます。
その商品(介護ベッド)を取り扱っている会社以上に詳しいところはないので、その会社に聞いた方が心配がなくなります。
ただ、これはあくまで相談者さんの心配であって、おじいさんの心配ではないので電話しないかもしれません。
仮におじいさんが電話することを拒んだ場合、畳がダメになったり、また移動させる手間が出てきます。
でも、よくよく考えると損をするのは、結局おじいさん自身です。
人間は損をしたくない生き物なので
後で困ることになるかもよ?
私1人だと難しいよ?
(だから後で言われても困る)
と伝えておじいさんに考えてもらうと、電話する気になりやすくなると思います。
ほど良い距離感を保つ心構え
この相談者さんは、おじいさんを心配して、困らないようにしてあげる優しい人だと感じました。
それもあって困りそうな状況を予測できると、先回りしてなんとかしてあげようとするのだと思います。
その先回りができないことが「おじいさんが困っているのを見捨てる」という見方になっており、良心が痛むから「なんとかしてあげなきゃ!」という思いが湧き出ているのではないか、と考えました。
ただ、おじいさんの意思を無視して世話を焼き過ぎると、おじいさんを怒らせたり、相談者さん自身が疲れ切ってしまったりします。
「おじいさんが困っているのを見捨てる」という見方を、「おじいさんの意思を尊重する」という見方に変えると、お互いに程良い距離感が保てて、相談者さんの悩み事も減るのではないかと考えました。
以上、参考になれば幸いです。
記事で書いてある内容は、万人に適用できるわけではありません。ご留意お願います。
相談者のプロフィールは、相談者の心理的安全性に配慮して一部加工・変更を行っています。
また、内容をわかりやすくするために簡略化や一部変更を行っています。