僕は今年で35歳になります。
老後のことについて考えるのは少し早いかもしれませんが、最近は個人的にお金のことについて考える機会が増えたり、お金に関する悩みもお聞きすることも多いので、妻と一緒に「老後の資金がありません!」という映画を観ました。
今回は、この映画を観た感想を書いていきます。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
「老後の資金がありません!」を見た感想
主人公は53歳の主婦・篤子(あつこ)。
その夫は56歳の会社員・章(あきら)、25歳の娘、22歳の息子という家族構成。
老後の資金には2,000万円必要だ、というテレビ番組を見て、なんとかしようと考える篤子。
(元々倹約家ではあります。)
細かいストーリーは割愛するのですが、元々700万円の貯金があったところに、葬儀費用、結婚式費用などのライフイベントが起こり、夫婦ともに失業という悲劇が起き、あっという間に貯金が底をつきかけます。
コメディな雰囲気の映画で、映画自体は楽しく見れていたのですが、物語が終盤に差し掛かってもお金の問題が全く解決していないので
お金ないけど
どうするの??
- 古い友人に正社員として雇ってもらう(収入源の確保)
- 持ち家の売却(+1,200万円)
- 職場の知人の家でルームシェア(固定費削減)
という荒技が出てきて、少し驚きました。
ただ、お金の問題を一挙に解決しようと思うと、常識とは違ったり、価値観を変化させたり、プライドを捨てたりして、ごっそり生活を変える必要があると思いました。
今までうまくいかなかったのですから、過去の方法を変えるのは合理的です。
フィクションと現実の問題の違い
でも、現実的にこういった方法を受け入れられる人は少ないかもしれないなぁ、と思いもしました。
また、篤子と章は、持っている資本や資産が比較的多い人たちです。
具体的には、財力(持ち家)・労働力・コミュ力のことです。
持ち家がある人は、全体の6割です。
50代の再就職しようと思うと、正社員にはなりにくいです。
コミュ力は、ルームシェアしても問題がない程度あります。
3つ同時に持っている人は、そんなにいない気がします。
この辺の話は、「幸福の資本論」を読むと参考になります。
(この本の感想も、そのうち書こうと思います。)
こんなことを言うと元も子もないのですが、この映画はフィクションなので、現実のお金の問題をなんとかするには、現実の自分を見つめ直す必要があると思います。
例えば、自分はどれくらいのお金を持っているのか、どれくらい働けるのか、どれくらい節約できるのかなどです。
ただ、大きなお金の問題をなんとかするには、やり方をゴッソリ変えるというのも有効な手段なんだなぁ、その方法は盲点だったなぁと、色々と得るものが大きい映画でした。
以上、参考になれば幸いです。