「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」の感想

あなたが誰かに1冊だけ本を紹介できるとしたら、何を紹介しますか?

僕はこの「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」を紹介します。

つまり、人に薦めるならNo.1の本ということです。

日本人はみんな読んだ方がいいと思っているくらいです。

 

この本の考え方を要約して伝えたいくらいなんですが、法律的にグレーゾーンなのでなんとか僕の感想だけでこの本の良さを伝えられるようがんばります。

 

ではみていきましょう。

 

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この本はどんな構成?

この本はどんな構成?

3部構成、全33章になっています。

 

各部のざっくりした内容は

第1部:幸福になろうとすると不幸になってしまう罠の仕組みを知る

第2部:マインドフルネスを基としたネガティブな感情を受容する方法

第3部:自分の価値観を知り、建設的な行動を取る方法

となっています。

 

この本で紹介されているアクセプタンス&コミットメント・セラピーとは第3世代の認知行動療法と言われています。

(認知行動療法とはものすごーくざっくり言うと、事実と感情を切り離して捉え、事実をありのままに見ることで負の感情の悪影響を減らす方法です。)

 

この本を読むと、どう役に立つ?

この本を読むと、どう役に立つ?

自分を不幸にするものの思考の罠に気付き、建設的な行動を取ることができるようになることで、人生を常により方向に進め続けられるようになります。

この本の考え方を知っている人と知らない人では、本当に人生の幸福度に大きな差が生まれます。

 

幸福とはなんでしょうか?

幸福(こうふく、希: εὐδαιμονία、羅: felicitas、英: happiness)とは、心が満ち足りていること。 幸せ(しあわせ)とも。

Wikipediaより引用

 

この本の中で一般的な使い方としては2種類あると述べられています。

1つ目は単に気分が良いこと。嬉しい、楽しい、感謝などの単純な感情の状態を指します。

2つ目は自分の価値に沿った行動を取ることで満ち足りた、意味ある人生を送ること。

 

この本では2つ目のような長期的に幸福になるための方法を教えてくれる1冊です。

 

人生は山あり谷ありです。

谷底にいるときにネガティブな出来事の捉え方を誤ってしまうと、ずっと谷底を這って進むことになってしまいます。

ネガティブな出来事自体は悪いものではなく、ネガティブな出来事をネガティブに捉えてしまうことにより悪い影響を受けてしまいます。

そういった影響をなくすために、この本1冊を読んで実行すれば谷底からより早く山に上がることができるようになります。

 

この本は理論的な本というよりは実践本なので、アクセプタンス&コミットメント・セラピーに詳しい人が読むと少し物足りないかもしれませんが、そのかわり入門書ですので素人でも簡単に理解できるようになっています。

(ただ入門書でありながら中身は充実していますので、1人で実践するならこの1冊で十分すぎるほどでしょう。)

 

どう感じた?

どう感じた?

マインドフルネスを全くやっていない方でもひとつひとつ理解しながら進めやすいですし、マインドフルネスを続けている僕もメリットを再認識するいい機会になりました。

 

この本は「マインドフルネス+価値観+行動」という体系的な方法に従うことで、ネガティブな出来事の悪影響を弱めることができます。

 

僕はマインドフルネス自体は1年以上やっていますし、価値観も時間をかけて何度も書き直したので知っている内容もいくつかありました。

マインドフルネスの要素を分解すると「脱フュージョン+拡張+接続+観察する自己」という4要素になるということです。

(各要素の説明は割愛します。)

マインドフルネスの効果は理解していましたが、なんとなく行っていたので勉強になりました。

 

どう行動する?

どう行動する?

1.継続

マインドフルネスの1年の継続と価値観の数回やり直して洗練しているので、これを継続するという行動をします。

 

2.ネガティブな出来事を客観視する

継続しているとはいえ、未だに難しいのがこれです。

一朝一夕で出来るものではないので何度も練習していきます。

ですが、ネガティブな感情との付き合い方も感覚的によくわかってきました。

 

3.積極的な行動

ネガティブな感情によって深く苦しむことがほとんどなくなったので、あとはひたすら積極的な行動あるのみです。

ネガティブな面や失敗も受け入れながら少し難しい挑戦をし続けます。

(行動の具体的な内容は個人起業と商品作成です。)

 

ネガティブになりやすい日本人にこそ必要

ネガティブになりやすい日本人にこそ必要

僕が冒頭で「日本人はみんな読んだ方がいい」と言いました。

なぜかというと、日本人の97~98%が遺伝子的に不安を抱きやすいようにできています。

ネガティブになりやすいこと自体は全然悪いことではありません。

ネガティブになるからこそたくさんの行動を起こそうとするわけですし、致命的な失敗も少なくなります。

 

ですが、ネガティブな捉え方の悪影響は重大です。

ひとつの失敗や大きな喪失から大酒や、やけ食いをするようになっても何の進歩もありません。

 

ネガティブな出来事をアクセプタンス&コミットメント・セラピーを通して捉えることで、失敗は成長に変えることができます。

 

あなたの人生の損失を少しでも抑えるためにも、ぜひこの本を読んで実践していただければより良い方向に人生は進み始めます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

★参考資料★

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