がんばって作ったものが売れなくて、努力に見合った報酬が得られないと悩んだことはありますか?
例えばAさんが一生懸命作った商品があったとします。
その商品は一度知ってもらえれば、お客さんの役に立つこと間違いなしの商品です。
Aさんはあらゆる手を尽くしてその商品を売り込もうとしましたが、ほとんど売れませんでした。
Aさんは自分が作った商品を、なにがなんでも売る力が欲しいと願いました。
そんな時に力を与えてくれるのが、「ザ・コピーライティング」です。
49年間コピーライターとして活躍し続けた、ジョン・ケープルズの集大成である一冊を紹介します。
どう役に立つ?
ローリスク・ハイリターンで売れるようになります
この本には既に効果が実証済みの見出し・原稿の実例がたくさん書かれています。
実証済みの例として、見出しの重要性が科学的にわかっています。
アメリカでのテスト結果ではありますが、文章が読まれるかどうかは75%が見出しで決まります。
つまり、見出しによって文章が読まれるかが決まるため、商品の売れ行きも左右するのです。
見出しは命です。
あなたが読んでいるこの記事で言えば、記事のタイトルである
「ザ・コピーライティング」の感想【…力が欲しいか?】
が見出しにあたります。
では、どのように見出しを書けばいいのでしょうか?
その答えは「ザ・コピーライティング」の中に書いてあります。
非常に有用な本ではありますが、少し難点もあります。
売れる文章のコツが網羅的に書かれており、約3cmもある分厚い本ですので気合を入れて読もうとするとゲッソリしてしまうと思います。
(実は以前買ったことがあったのですが、その理由で一度売ってしまいました笑。)
「効果のある文章の書き方・実例集」みたいな感じで、少しずつ真似して使ってもらえれば身についていくと思いますので、気長に付き合うつもりで使い込むといいでしょう。
必要な人に必要な分だけ届ける
この本は「実践的教科書」みたいだなあ、という印象を受けました。
実際に効果が立証済みの文例がたくさん書いてありますが、ガンガン使ってガンガン売ろうぜ!みたいなことは書かれていません。
冒頭の監訳者である神田昌典さんの言葉を引用すると
広告を打つということは、数万人に言葉を発する教師であると自覚したとき、読者は自社のために売上を上げながらも、よりよい社会の礎となる言葉を、選択することになるだろう。
(中略)
現実は、どんな言葉を選択するかで、創られる。
言葉の力を知ったものは、創造者としての責任も同時に追うのである。
「ザ・コピーライティング――心の琴線にふれる言葉の法則」 引用箇所5頁
と書かれています。
簡単に言えば、商品を売るためのテクニックだけうまくなっても、本当に読者のためになることを忘れてはいけないよ、と言っていると僕は解釈しています。
誇大な広告はお客さんの反感を買うし、巧みに商品を買わせたとしてもお客さんが満足するとは限りません。
より良い社会を築くためには、本当に必要としているお客さんへ的確に伝えることが最善だと僕は考えています。
人を騙すような言葉は使うべきではないと、自分をいま一度戒めようと感じました。
本を読んで、どう行動すべき?
1.商品を徹底的に調べる
商品を売ろうと思ったら、大前提として商品を調べ上げないといけません。
よくわからないものを「これすごくいいですよ!」なんて言ってもお客さんにはまったく届くはずがありません。
- どんな利点があるのか
- どんな形をしているのか
- デメリットはないのか
- いくらなのか
くらいは最低限知らないとダメでしょう。
本書では売る商品を知ることについてほとんど触れていませんが、非常に大事なことです。
そうでないと効果的な見出しや原稿は書けません。
2.見出しは命
先ほども書きましたが、見出しは商品が売れるかどうかを左右する、非常に大事な要素です。
その日の気分やノリで決めてしまうのは、その商品が「売れなくてもいいや」と思っていることに等しいくらいです。
せっかく売れる法則について書いてある「ザ・コピーライティング」という本があるので、読み込んでどんどん真似しましょう。
3.実はテストが最重要
この本ではテストの重要性を何度も書いています。
最終章の最後には、小さくテストをすることは効果を確認して大きな実績を出すための「絶対に変わらないルール」と断言しています。
この本に書かれている実例は、広く色んなことに使える考え方が多いので有用であることは間違いないです。
ですが最も効果を上げる方法は、実際にテストして確認するしかないのです。
今はインターネットが普及しているので、広告は無料で打ち放題みたいなところがあります。
ただ広告を打ちまくるだけでは的確な効果を期待することはできません。
世の中には色んなツールがあるので、テストして効果を確認しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
★参考資料★